2005年11月18日

《パープル・バタフライ》

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2003年 中国・フランス合作
監督・脚本 ロウ・イエ
出演    仲村トオル、チャン・ツィイー、リウ・イエ、
       フェン・ヤンチェン、リー・ビンビン

とてもいい映画でした。映像も音楽も、そして何よりも役者さんの演技が。

全体を通してもそうですが、前半は特にセリフがほとんどありません。ひたすら大雨のシーンが多く、雨音だけが響く中を物語が静かに進行します。決して単調な展開ではないはずなのに、なぜか静かな印象。
セリフが少ない上に役者の顔のアップを長回しで撮り続けるというようなシーンが多く、役者さんは言葉に頼らず表情やしぐさで表現しなければならないわけです。チャン・ツィイーと彼女をめぐる3人の男(仲村トオル、リゥ・イエ、フェン・ヤンチェン)、どの人の演技も素晴らしく、何も語らなくてもそれぞれの心の葛藤が手に取るようにわかり、さすがだと思いました。
チャン・ツィイーはデビュー作の「初恋の来た道」以外の作品では、やたらツンツンしてたり、アクションで飛び回ったりしているイメージしかなかったのですが、この作品を観て「やっぱり上手いなあ」と思いました。

映画の中であからさまに反戦や抗日思想を訴えているわけではなく、ロウ・イエ監督も「歴史を再現したいのではなく、ストーリーそのものを語りたかった」と言っているそうですが、それでも戦争によって人の心が殺伐として狂気を帯びてくる様を突きつけられたようで、観終わった時に「戦争は嫌だ!」とあらためて思わされました。

リゥ・イエの恋人役の李冰冰(リー・ビンビン)が、この人もほとんどセリフがないのだけど、すごく綺麗ではかなさを漂わせていて素敵でした。

《パープル・バタフライ》公式サイト
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posted by meiry at 01:46| Comment(0) | TrackBack(5) | その他映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『パープル・バタフライ』(紫蝴蝶)
Excerpt: 中国映画『パープル・バタフライ』、舞台は1920年代から30年代の満州と上海、
Weblog: しのわずり
Tracked: 2005-12-14 20:45

パープル・バタフライ
Excerpt: 紫胡蝶(中/仏) 監督:ロウ・イェ 出演:チャン・ツィイー/仲村トオル/リィウ・イェ/リー・ピンピン
Weblog: あじさいCinema
Tracked: 2006-01-21 20:43

「パープル・バタフライ(紫胡蝶)」 (中国/フランス 2003年)
Excerpt: 『1931年、上海。 叶わない愛の夢を見た。』
Weblog: 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常
Tracked: 2006-02-12 10:58

『パープル・バタフライ』
Excerpt: ----これ仲村トオルとチャン・ツィーの共演で話題になった映画だよね。 1930年代の上海が舞台なんだって? どんな内容ニャの? キャッチコピーを観る限り悲恋モノのようだけど? 「『1931年、上海。..
Weblog: ラムの大通り
Tracked: 2006-02-12 13:02

パープル・バタフライ 06年163本目
Excerpt: パープル・バタフライ 紫蝴蝶 2003年 中国、フランス   ロウ・イエ 監督チャン・ツィイー , 仲村トオル , リィウ・イエ , フェン・ヤンチェン 中仏合作?リィウ・イエ 繋がりでもないんだ..
Weblog: 猫姫じゃ
Tracked: 2006-09-01 17:44
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